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児童青少年演劇の仲間達とともに

未来の児童青少年演劇人育成を目指して

(リンク先 児演協)

児演協〜「日本児童・青少年演劇劇団協同組合」は児童青少年演劇の専門劇団のユニオン。舞台芸術祭典、小中高校の演劇鑑賞教室や児童館公演、子ども・おやこ劇場公演など、児童青少年演劇の普及と振興、人材育成等に取り組んでいます。以下に、Asibinaのメンバーが関わる事業を紹介します。

文化庁委託/2019年度次代の文化を創造する新進芸術家育成事業
2019児童青少年演劇のための劇作講座

デバイジングによる脚本創作
         3つのスタイルにチャレンジ!
最終講座となる2019年度は、3つのスタイルの脚本創作に取り組みました。
A)ノンバーバル(非言語)劇 B)ストレートプレイ(音楽劇) C)音楽・ミュージカル劇作家の構想に基づき、俳優たちとともに場面・人物・葛藤・セリフを集団で創りあい深めあうデバイジング創作の手法で継続してきた、先進的な講座です。今回は首都圏会場のみの開催となりましたが、後半には関西地域から駆けつける参加者も。8月から6期12日間。最終回は2月19、20日新宿のプーク人形劇場で3部門4作品を創作発表。
発表形式も、ノンバーバル劇は2〜3のセリフの他は全てフィジカルなパフォーマンスで。ストレートプレイの2作品は、しっかり言葉とドラマを伝えるリーディングで。ミュージカルは作家・講師・出演者が奇跡のラストスパートで、台本片手に歌って踊る大熱演を見せ。これにて2010年の開講いらい、多忙を極める児演協の仲間が集い新しい創作法と作品スタイルを模索、新たな作品と若い人材育成に当たった講座、一応の打ち止めです。
首都圏・東海・関西・九州の各会場に参加の若き才能が早くも活躍中です!

主任講師 西田豊子

旅する学校in関西
コミュニケーション教育の現場に行くために

2019年度から新しく、児演協の関西支部&関西地域で活動する舞台人と、舞台芸術と教育を学ぶ学生・研究者・教師を対象に始まった講座です。
会場は、大阪市住之江区の人形劇団クラルテ3Fのアトリエ。クラルテのメンバーの他に、関西地域のフリーの演劇人、全児演の俳優・制作者に夏休み期間は神戸の私立中学の先生など、毎回20人前後が受講。1回5時間計14回計70時間は大学の2単位1年分を優に超えるボリューム。最終盤には地元住吉区内および京都府宇治市の公立小学校で、研究授業をアシスタントとして経験するプログラムでした。講師チームは長年劇作講座や長野県茅野市民館でもご一緒の、劇作家嶽本あゆ美さんと、Asibinaの戦友叶雄大君。
実は「コミュニケーション講座に行くため」…の向こうに、もっと大きな目標があります。これまで「演劇鑑賞教室」〜つまり演劇上演が主であった学校と劇団の関係に、演劇的手法による学習支援という、新たな可能性を切り開くことです。とりわけ新型コロナ感染の影響で、授業が圧迫されている今年度。演劇で授業支援に貢献する理論と指導力UPを目指し、関西地域での継続開催と首都圏での講座開設に、心して臨む所存です。

主任講師 西田豊子

ゲキミテトーク

観合い・語り合い・新たな創造へ
アーティストと観客が作品を見た上で語り合い、創作の向上を目指す試みです。デンマーク演劇の創造を支える児童演劇批評の指針「クォリティペーパー」を元に対話形式で行なっています。アートインAsibinaから太田歩も参加。和気あいあいとクリエイティブなディスカッションが毎回繰り広げらています。

ベイビーミニシアター

赤ちゃんと親のための15作品を創作
2017年に、児演協が韓国から神経心理学者、特別児童専門ドラマセラピスト、演出家、俳優であるジャッキー・e・チャン氏を演出家として迎え、日本の赤ちゃんのために発達段階に配慮した芸術性の高い作品を作ろうと、アーティスト達と協働。0歳~24か月の赤ちゃんと親のための15本の小作品、「ベイビーミニシアター」を創作しました。
アートインAsibinaからは下川瑠美が参加。作品「おむすび」を創作し、数々のフェスティバルや地域の子育てセンター、保育園で上演中です。

ちゃんぷるー ~私が幽霊!? 修学旅行~

児演協の加盟劇団による合同公演
劇団の枠を超えた児演協プロデュース作品。鹿児島の中高生たちと共に沖縄を取材、彼らが身近に感じた沖縄戦を深く考え創り上げた作品です。舞台監督として叶雄大が創作段階から参加、2019年度から西脇龍太もスタッフとして参加。全国を巡り公演を行っています。